映画ネタ帳2

第2回は、僕がもっとも好きな映画の1本、植木等主演の、

「日本一のゴリガン男」(1966)  です!

植木等扮するモーレツサラリーマンがほとんど勢いだけで出世するという古澤憲吾監督作「日本一の○○男」シリーズの第4作で、一般的な評価では、植木等の最高傑作は「ニッポン無責任時代」と言われておりますが、「無責任時代」が風刺的な要素が強く、比較的大人っぽいムードの作品であるのに対して、「ゴリガン男」はひたすらバカバカしくナンセンスに徹した内容で本当にくだらないのですが、それゆえパワフルで観ると元気が出るという僕の漫画の理想形態に近いものがあるのです。

元々バカバカしいものが好きだったのですが、学生時代、マニアには有名な浅草東宝のクレージーキャッツのオールナイト上映で、この作品に出会った時には「これこそ俺の求めていたものだ!」と驚喜しまして、その後の創作に強く影響を受けました。

物語は、商事会社のサラリーマン「日本等(ひのもとひとし、と読みますw)」が、瀕死の事故から奇跡の生還を果たした時、会社はすでに身売りしており自分のデスクは無くなっているという所から始まります。等は会社に居座るために、自分で仕事を見つけて商売する「日本等課」という部署を勝手に作り(!)、どんどん会社をもうけさせていくのです。何せ等は事故の手術で脳みそがオーバーホールされ、能力が100万倍になっていたのですから! ちなみに「ゴリガン」とは「合理化案」をもじった当時の流行語だそうです。。。

この映画、オープニングからイカしてますw

駅の改札から、「世の中まちがっとる〜よぉ〜!」と歌いながら登場する日本等! もうこれで僕のハートを鷲掴みです! いや〜、明るいッ! 更にこの直後驚愕の展開が襲います! なんと、建設中のビルの屋上から鉄骨が落下! 等の頭を直撃し、いきなり彼は霊界の生死の狭間をさまようのです。。。すごいニコニコ顔で!!

くだらねえ。。。いや、素晴らしい!! まさに完璧なオープニング。 これだけで僕はかなり満足してしまうのです。

映画はこの勢いのまま、歌あり笑いありで最後まで突っ走るのですが、たくさん見所がある中僕が好きなのが、植木等の上司役で登場する、人見明です!

この人のすっとぼけた演技はホント天才的で、その絶妙な「間」で植木等とのカラミは最高に笑わせてくれます。 接待宴会でこの二人が踊る「シビレ節」(宮川泰作曲の名曲!)は出色の名シーンで、観る度に多幸感に包まれます。 僕にとって人見明は、由利徹と並ぶ日本の最高の喜劇スターです!

何度観ても楽しく、有無を言わせず元気をくれるパワーが満ちあふれているこの映画こそ僕のベスト・オブ・ベスト! クレージーキャッツの研究家でもあられますミュージシャンの大瀧詠一先生もクレージー映画の初心者にはこれとおっしゃってました。 日本の高度経済成長期の勢いを感じられると思います。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中